医療関係者向けサイトです。患者さんは新宿ヒロクリニック公式サイトで詳しくご紹介しています。

在宅医療20周年

骨粗しょう症の検査|広報誌かけはし

2015年秋号 vol.030

秋号

理事長より

医療法人社団三育会 理事長 英裕雄

先日、外来に70歳代の女性が3人で連れ添ってやってきた。当院ではDXAという新しい骨密度測定器が入っているので、それで骨粗しょう症の検査をしてほしいというのが来院の理由だった。3人とも70歳代と高齢だが、とても元気。背中も曲がっていなければ、足腰も達者だ。しばしば一緒に観劇などに出かけているという。共通しているのは3人とも一人暮らし。寝たきりになったら面倒を見てくれる人がいない。だから自分のことは自分で準備しておかなければならない。いずれ進む老化に対する準備や、最後までどうやって自宅で過ごすのかという準備は怠らない。だからあちこちの講演会や勉強会に顔を出して、将来の老後の過ごし方を真剣に考えている。

寝たきりになる理由は様々だ。脳梗塞や認知症、パーキンソン病などで寝たきりになる人が多い。しかし女性にとって怖いのは、骨粗しょう症による骨折や運動障害だ。よく男性は血管から年を取り、女性は骨から年を取るとたとえられるのだが、男性では、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血が怖いし、女性では腰が曲がったり、膝の痛みに苦しんだり、骨折などを恐れることとなる。だから女性にとって、骨粗しょう症は男性以上に心配な病気なのだ。

さて、その3人の女性の検査の結果をみて、私は驚いた。なんと3人とも程度の差はあってもみな立派な骨粗しょう症だったのだ。外見からはわからない。検査をしてみて初めて分かった。しかし悲観する必要はない。幸いなことに今は骨の弱さを進行させない薬や骨折を予防する薬がたくさんできてきている。毎日飲む薬から週に1度だけ、あるいは月に1度だけの薬など、飲み薬もあれば注射薬もある。実にその方々の生活や事情に合わせて治療ができる時代になってきた。これまでは骨折してみて初めて骨粗しょう症がわかる。高齢になれば、腰が曲がって、寝たきりになっていくのも仕方ないと思われていたが、これからは違う。

最後の最後まで背筋をピンと伸ばして街を闊歩できる高齢女性が増えてくる世の中に必ずなるはずだと、私は確信している。

新宿ヒロクリニックの骨粗しょう症外来

在宅の現場にて

今年7月より入職致しました堀尾隆と申します。現在、総合医療相談室にて仕事をさせて頂いております。私が取得している資格は、理学療法士、介護支援専門員、福祉用具プランナーなどです。

まず、私の経歴をお話します。大学卒業後、介護用品を扱うメーカー兼小売企業に入社し、20年在籍しました。その間、平成12年に介護保険制度が始まり、その当初から介護支援専門員として働き、10年従事しました。在籍の後半から管理者としての働きも行っていました。介護用品企業を退職後、5年ほど離れていた介護支援専門員業務に久しく復帰すべく、民間の居宅介護支援事業所に入職し、約1年従事しました。介護保険制度がだいぶ変わった状況で改めてケアマネ業務を経験しました。

ヒロクリニックに入職後、近隣の居宅介護支援事業所や地域包括支援センターに行き、挨拶まわりをさせて頂いておりますが、その活動の中で、私自身の役割は何かを考えるようになりました。もともと介護支援専門員として働いていた時は、その職種から医療機関に関わる立場だったわけですが、その時は、どうしても医師や医療機関そのものの敷居が高く、近寄り難い存在に感じていました。介護保険制度が始まった頃に比べるとだいぶ敷居は低くなっているものの、それでもまだ医師に相談することに恐れを感じ、だいぶ気を遣っていました。しかし、現在は医療機関に所属しており、以前とは逆の立場となりました。

今、医療機関で働き感じることは、医療介護連携の在り方についてです。以前から医療・介護連携ということが言われていますが、介護サービス側としては、積極的に医療機関側に対して風穴を開けようと努力し、皆でスキルアップしたり、連携を取りやすくするための方法を考えたりしています。今は選ばれる時代です。介護サービス側が医療機関側へ積極的に仕掛けている連携に、医療機関側から積極的に手を伸ばしていかなければ選ばれる存在とはなりません。

さらに、今、地域包括ケアが叫ばれており、住民を巻き込んだ、地域に密着した仕組みが展開されつつあるので、ますます顔が見える関係でなければなりません。

このことから、私の役割は、医療側から介護側へ積極的に手を伸ばしていく、いわば「つなぐ」役割を少しでも担うことだと考えております。今までよりも医療機関の敷居が低くなったと言われるように、介護の現場の皆さんがもっと対話をしやすくできるようにお手伝いしたいと思っています。具体的には、介護サービスの方との勉強会を行うことで、介護現場の方々と共通理解を深めることができるようにすること、また、地域で行っている様々な勉強会や連絡会に顔を出すこと、そして、何よりも皆さんの手となり足となれるように、現場に足を運ぶことができるようにし、少しでも患者さまの助けとなれればと考えています。どうぞ、これからもよろしくお願い致します。

介護支援専門員 堀尾 隆

編集後記

先月の終わりごろから長雨が続いていましたが、10月に入ってようやく秋晴れもみられるようになりました。ただ、朝起きるともう肌寒さを感じます。季節の変わり目は体調を崩しやすいので、みなさんくれぐれも健康にお気お付けください。次回(冬号)は1月にみなさまのお手元にお届けの予定です。ご意見・ご感想などありましたらお気軽にお寄せください。

編集責任者/芝

   

新宿ヒロクリニック公式サイト

新宿ヒロクリニックホームページへ

患者さんはこちらへどうぞ

ドクター対談 第1回

ドクター対談

英裕雄医師(三育会理事長・新宿ヒロクリニック院長)×向山雄人医師(在宅緩和ケアセンター長)

広報紙 かけはし

広報紙かけはし

患者さんの作品も掲載

クリニックの運営に関する事でお困りの点や疑問点がありましたらお気軽にご連絡ください。新宿ヒロクリニックお問い合わせフォーム

↑ PAGE TOP